役員運転手による警護運転とは?安全対策の重要性を解説!
車を運転する仕事にはさまざまなものがあり、そのうちのひとつが役員運転手です。役員運転手は企業の役員、会長などの送迎を行い、いわゆるお抱え運転手的な役割を果たします。今回は、役員運転手の中でも特殊な、危険な状況や有事の際に警護も行うスキルを持った警護運転手について解説します。
警護運転とは?
役員運転手を利用しているものの、警護運転について知らない方もいるのではないでしょうか。質の高い送迎に加え、より安全性の高い送迎を求めている場合は警護運転手の利用も考えてみてはいかがでしょうか。
役員運転手の役割
役員運転手は役員、会長などの会社重役の送迎を専門で行う運転手です。朝や夜の送迎など、重役のスケジュールに合わせて送迎します。また、会食やゴルフ会場への送迎など土日も稼働する場合もあるでしょう。大型車、左ハンドルの車両の運転を求められることもあり、指定された車両で乗車した方を快適かつ安全に送迎するスキルが必要です。
運転業務以外に送迎車両の清掃などの管理、買いもの、物品の移動といった雑務を求められる場合もあります。車両内やオフィスで待機することが多く、自宅、会社、駅、空港、ゴルフ場など乗り手のスケジュールに柔軟に対応する必要のある職業といえるでしょう。
警護運転手の役割
警護運転手、セキュリティドライバーなどと呼ばれる職業は、役員運転手の役割のほかに身辺警護の役割も果たします。役員の身辺警護の必要性を感じたら、運転手兼身辺警護が可能な警護運転手を導入してみてはいかがでしょうか。
役員運転手による警護運転のメリット
役員運転手と身辺警護は別々に雇用すればよいのでは、と感じる方もいるかもしれません。警護運転手に運転と警護を一任するメリットについて解説します。
警護運転手のメリット
資産を潤沢に所有しており犯罪のターゲットに選ばれそうで不安である、顔が広く知られており、警護の必要を感じるといった場合はボディガードをつける方が安全です。警護運転手は利用者の要望に寄り添い、役員が安心して移動できるよう運転と警護の両方を行います。
警護運転手は警護訓練を受けた者、警察官のOB、武道の経験がある者などが担当するのが一般的で、同じ車両に乗っているため安心感のある送迎が叶うでしょう。
警護運転手のコストパフォーマンス
警護運転手は一般的な運転手の1.2~1.5倍程度の料金であることが多いです。役員運転手のみで安全の不安がある場合は警護運転手を導入することで安全面のメリットが感じられるでしょう。
ボディガードを雇うほどではないけれど身辺警護もあると安心な場合は、運転手とボディガードの両方を兼務しているため、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
役員運転手による警護運転の導入ポイント
警護運転手を導入したいと考えた際に、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。押さえておきたいポイントについて解説します。
サービスの範囲を確認する
警護運転手のサービス範囲がどのようなものかどうか、依頼する前に確認しておきましょう。警護運転手サービスの多くは対応可能な依頼は、利用者が快適かつ安全に過ごせる範囲内でリクエストに柔軟に対応する場合が多いです。仕事やプライベートにどれくらい介入してもよいか、運転や警護がおろそかにならない程度にルールを決めて契約を結びましょう。
秘書業務も兼任してもらいたいと考える場合もあるかと思いますが、警護運転手はあくまでも運転と警護のプロではあり、秘書ではありません。スケジュール調整などの秘書業務はほかの方に任せるのがよいでしょう。スケジュール管理まで任せられるスキルを求める場合は費用が高くなるでしょう。
スキルを確認する
警護運転手は運転と警護のプロではありますが、運転を専門で長年行っているベテランドライバーと比較すると、交通ルートの知識が少ない可能性はあります。しかし警護ができる年齢と体力を持つ者が警護運転手となるため、高齢の役員運転手と比較すると若さ、瞬発力、判断力などに優れているでしょう。
マナーや礼節が身についているか
警護運転手の運転する車両は役員、会長などを乗せるため、マナーや礼節をしっかり身につけているスタッフを雇いたいという場合が多いのではないでしょうか。警護運転手を派遣する会社に所属している運転手の場合、運転、マナー、警護についてしっかり研修を受けスキルを身につけているため、安心して仕事を任せられるでしょう。
派遣ドライバーがおすすめ
運転手を雇用する場合は、自社で雇用する、もしくは派遣会社を利用して派遣してもらうのが一般的です。自社で雇用する場合、運転手を変更したいと思っても簡単に変更や解雇するのは難しいでしょう。派遣の運転手の場合、運転手との相性が合わない、スキル不足を感じる、勤務内容や時間が合わないといった場合は派遣会社と相談の上、運転手の変更が可能です。
派遣会社は多くの人員を確保しているため、自社で雇用していた運転手が退職してしまうといった場合にもスピーディーに条件に合った次の運転手を提供できるでしょう。
まとめ
警護運転手は運転、警護の両方を行えます。企業の役員や会長、著名人などは身の安全、安心を確保するため、警護運転手の利用を考えてみてはいかがでしょうか。運転手が警護も行えるため、長期間運転を託す信頼できるスタッフに身辺警護も任せたら、利用する側は安心して乗車できるでしょう。警護運転手導入の際には派遣会社を活用すれば、要望に合った運転手を紹介してもらえます。条件や役員との相性を確かめて、信頼できる警護運転手を雇用してみてはいかがでしょうか。