どこまでお願いできる?役員運転手の業務範囲を解説
会社の役員を迅速かつスムーズに目的地へと移動させてくれるのが役員運転手です。ただ、実際に役員運転手に運転を依頼する際には、どのようなことがお願いできるのか気になる人もいるでしょう。そこで、この記事では、役員運転手の主な仕事や運転以外に頼める業務、依頼するならどのような運転手がよいかなど、詳しく解説します。
主な仕事内容
まずは、役員運転手の主な仕事内容を4つに分けてみていきましょう。
運転
基本的には、上場企業の会長や役員を送迎する際の運転がメインの仕事だといえます。
朝晩に自宅と会社の間を往復してもらうことはもちろん、取引先に向かうために駅や空港に行く際には、その送迎を依頼することもできます。運転の際は、仕事や仮眠の妨げにならないように細心の注意を払ってくれるでしょう。
また、役員のスケジュールに合わせて、土日祝日を問わずいつでも送り迎えができるように柔軟に対応してくれるのも大きな特徴だといえます。
待機
役員運転手の仕事は役員のスケジュールや要望に合わせて迅速に対応することが重要なので、送迎時間外の待機も業務に含みます。
基本的に運転していない時間は、オフィスまたは車で担当役員を待ちながら、今後のスケジュールや運転ルートの確認作業などを行っています。
社用車の適切な管理
社用車の適切な管理も役員運転手が担う大切な仕事のひとつだといえます。
安全に走行するための整備や点検はもちろん、清掃にも力を入れているのが特徴です。社内のこまめな清掃や定期的な車のワックスがけに加えて、ニオイがこもらないようにも気を配りながら社用車を管理しています。
最新の交通情報の把握・管理
工事や渋滞などによって刻々と変化する道路状況に合わせ、最新の交通情報を把握・管理することも役員運転手の重要な仕事です。
そのため、役員運転手に運転を依頼すれば、快適かつスムーズに目的地までたどり着くことができるでしょう。
運転以外に頼める業務
次に、役員運転手に対して運転以外に頼める業務について3つ紹介します。
秘書としての仕事
役員運転手はそもそも秘書と兼任であることが多いもの。
ただし、派遣会社に役員運転手の派遣を依頼する場合には、秘書業務を兼任してもらうことを雇用先に報告しておく必要があります。
他部署のお手伝い
送迎後の空き時間などを利用して他部署のお手伝いをすることもあります。
お手伝いの内容は、簡単なデスクワークや郵便物・書類などの取扱いとなります。なお、これらの業務は事前に本人の同意を得たうえで依頼する必要があります。また、派遣会社に役員運転手の派遣を依頼する場合には、まず雇用先にこのような業務を依頼してもよいか確認をとりましょう。
ちょっとした雑用
具体例としては、買い物やクリーニングなどがあげられます。
このような簡単な雑用に関しては、秘書の仕事や他部署のお手伝いを依頼するよりもハードルが低いのが特徴です。派遣会社に役員運転手の派遣を依頼する場合でも、はじめから業務内容に『外出送迎や買い物』、『庶務・雑務作業』などを含まれていることがあるので確認しておくと良いでしょう。
どのような役員運転手がおすすめ?
ここからは、運転を依頼するならどのような運転手がよいかをみていきましょう。
周囲への気配りができる人
運転手を選べる場合には、周囲への気配りや配慮ができる人にすると良いでしょう。
なぜなら、多忙な役員にとって移動時間は貴重な息抜きタイムでもあるからです。常に乗り心地のよい運転をしてくれる人や、役員ごとに適切な温度設定をしてくれる人、役員の体調や様子を見ながら丁寧に応答してくれる人などを選べば、車内であっても快適に過ごせるでしょう。
また、気配りのできる運転手に依頼することは、同乗する取引先の相手からの評価も高くなるというメリットがあります。
守秘義務をきちんと守れる人
そのほかには、守秘義務をきちんと守れる人を選ぶことも大切です。
なぜなら、自社の部下や取引先の役員が同乗する機会もある車内では、企業の経営に関する話し合いや商談が行われることがあるからです。さまざまな情報を耳にする機会がある運転手には、得た情報をけっして第三者にもらさない口の堅い人を選ぶと良いでしょう。
社外秘の内容をもらすことは会社の信用を大きく下げてしまう行動なので、噂好きの運転手は避けた方が無難だといえます。
まとめ
会社の役員を迅速かつスムーズに目的地へ移動させるには、役員運転手に運転を依頼するのがおすすめです。この記事では、役員運転手の主な仕事内容と運転以外に頼める業務について、依頼するならどのような運転手がよいかなどについて詳しく解説しました。役員運転手の仕事内容には、運転はもちろん、待機や社用車の適切な管理、最新の交通情報の把握と管理なども含まれています。さらに、ちょっとした雑用や、場合によっては秘書業務や他部署のお手伝いなどを依頼することも可能です。そのため、役員運転手を選ぶ際には、運転スキルの高さに加えて、周囲への気配りや配慮ができる人や、守秘義務を守れる口の堅い人を選ぶと良いでしょう。