役員運転手は待機時間に何をしている?雇用するなら知っておきたいこと
役員運転手は、待機時間が発生しやすい職業であり待機時間は、休憩時間ではなく業務時間となります。また、企業によって待機時間の取り扱いや使い方も異なるでしょう。本記事では、役員運転手は待機時間に何をしているのか、雇用するのであれば知っておきたいことを解説します。検討している方がいれば、ぜひ最後までご覧ください。
役員運転手の業務内容
役員運転手の業務内容は、役員を目的地まで送り届けることです。タクシー運転手と同じではないかと感じる方もいるでしょう。ただ、役員運転手は、後部座席に乗せた役員に気を配り空調の設定、役員が何を求めているか常に気を配らなければなりません。
たとえば、冬であれば寒さに気を使い空調の設定、役員が風邪をひいているのであればのど飴を配るなどの気遣いが必要です。実際に、役員運転手の仕事はバスの運転手やタクシー運転手とは異なり、運転している時間は少ないでしょう。
しかし、常に役員へ気を使い役員と共に過ごす時間、神経を使う時間は長いといえます。実際におこなう、役員運転手の業務内容を解説します。
待機時間の取り扱い
役員運転手の待機時間は、役員を車に乗せる以外の時間であるため、待機時間の方が長いといえます。ただ、待機時間であっても何もしていないわけではないため、待機時間も労働時間に入ります。
待機時間では、ルートのチェックや車の掃除など、おこなうべき業務はたくさんあるのが役員運転手の業務です。
役員を乗せて運転する
もちろん、役員運転手は役員を乗せて運転することがメインの業務といえます。役員が自宅から出るとき、会社から取引先まで移動するとき、帰宅するときは全て役員を車に運転しなければなりません。
また、役員のスケジュールや企業によって運転時間は異なりますが、これらは全て業務内容に含まれています。
役員運転手の待機時間は「休憩時間」ではない
役員運転手の拘束時間は、一般的に9時~18時と一般的な会社員と変わりません。また、実際に運転する時間は企業によって異なりますが、1日に2~4時間程度といわれています。
ただし、役員が接待ゴルフをおこなう場合や、お通夜がある場合は朝早くから迎えに行き、夜遅くまで運転する場合もあるでしょう。運転する時間は少ないものの、待機時間も就業時間になるため、ほかにもやることがあります。
しかし、役員運転手は休日出勤をおこなう場合もあり、疲れが溜まっている場合もあるでしょう。役員の安全を守るためには、待機時間の長さを利用して休息を取ることもおすすめです。
役員運転手が待機時間にしていること
役員運転手の待機時間は、休憩時間ではないため待機時間はやることがたくさんあります。待機時間と休息時間は異なり、昼寝や食事をしてよいということではありません。役員運転手の待機時間は何をするべきかを解説します。
車の点検や掃除
待機時間は、役員が安心して車で過ごせるよう点検や掃除をおこないます。雨や黄砂で車が汚れた場合は、すぐに掃除をおこないましょう。
また、ガラスやミラーを磨くことは意識が高いドライバーだとみられます。車の中の掃除をいつでもできるよう、タオルや水を入れたペットボトルを常に置いておくと安心です。
ルート検索や地理検索
もし、遠方への送迎が控えている場合は、事前にルート検索をしておくと安心です。行きなれた場所であっても、道路情報を事前に検索しておくことで通行止めなどの情報を確認しておきましょう。
また、役員運転手は一般的にカーナビを使いません。これは、土地勘を養うことで渋滞が発生しても別ルートへ回避できるようにするためです。グーグルマップや、紙の地図を用いながら土地勘を養いましょう。
秘書業務や他部署からの頼まれごとをする
企業によって、秘書業務を兼任して仕事を任される場合があります。兼任の場合、秘書の仕事も担うため待機時間にスケジュール調整やメール対応、来客対応もおこないます。
もちろん、秘書でなくても守秘義務は徹底しましょう。役員の些細なプライベートを、他社の人に漏らしてはいけません。
また、待機時間が長い場合は、他部署の頼まれごとをおこなう企業もあるでしょう。たとえば、企業によっては郵便物の仕分けや書類の整備などを任される場合もあります。
もし、採用の際に本人の同意を求められ同意したら、頼まれたことは快く引き受けるとよいでしょう。
役員からの頼まれごと
待機時間は、役員から頼まれごとがあれば、時間内に済ませておきましょう。買い物やクリーニング、お土産の用意など役員ができないことを任される場合があります。
他にも、食事の予約を任される場合もあります。柔軟に対応できるよう、普段からスキルを磨いておくとよいでしょう。
まとめ
本記事では、役員運転手は待機時間に何をしているのか、雇用するなら知っておきたいことを解説しました。
役員運転手は、単独の業務が多く誰かに聞けない職業でもあります。そのため、誰でもできる仕事ではなくスキルを身に付けしっかりと研修をおこなったものだけがなれる職業だといえるでしょう。
対応する役員さんが満足できるように、精いっぱいのおもてなしをするのが、役員運転手の主な役割です。