どんな役員運転手を選ぶべきなの?信頼できる人に運転を任せよう
「役員運転手」とは、会社の社長など、役員の送迎を専属で行うドライバーのことです。立場あるクライアントが、移動中に仕事の重要な話をすることもあるでしょう。ですから、役員運転手には信頼できる人物を選ぶことが重要です。ここでは、どんな人物に役員運転手を依頼するべきか、より具体的なポイント3つを紹介します。
思いやりと礼儀に長けているか
まず「思いやりと礼儀に長けている」人物であることは外せません。役員運転手は、もちろん運転でクライアントの移動を担うのが仕事ですが、それに留まらないのがこのお仕事です。
まずドライビングテクニックが求められるのは当然ですが、それ以上に、乗客であるクライアントに対する応対が重要視されます。役員の仕事は常に緊張と隣り合わせ。車での移動時間が唯一、リラックスできる時間になるということも多いのです。
ですから、快適に過ごせるような気づかいが重要です。車内温度は快適か、急発進や急停止などがない、やさしい運転を心がけているかなどは、もっとも気づかいのあらわれやすい点といえるかもしれません。
また、仕事中はドライバーのふるまいが、クライアントの評価に直結することもあります。ビジネスマナーを身に着けておくのはもちろん、品格と礼儀を忘れずに行動できる人物であることが求められる仕事であるといえます。この点、クライアントの上役やお客さんに対する適切な対応をとることができるかどうか、というのは非常に重要なポイントです。
さらに、移動中に、仕事に関するイレギュラーが発生することもあります。役員運転手が簡単な秘書業務が担えるような人物であれば、簡単な業務を移動のタイミングで補佐してもらうということもできそうです。
健康管理がきちんとされているか
役員の仕事には、信頼関係が重要です。ですから、移動に関しては一墳一秒の遅れも許されません。もちろん、遅刻などはもってのほかです。そこで、役員運転手には、時間厳守で、コンスタントに同じ質の仕事が提供できる人物であることが求められます。「健康管理がきちんとされているか」という点は、これを判断するための一つの目安となりえます。
もし、自己の健康管理のできない人物が役員運転手になった場合、突然の欠勤や遅刻などで、クライアントである役員の仕事に支障をきたすおそれがあります。また、クライアントとしては、いつでも時間厳守で快適に移動できる、という信頼関係を役員運転手に求めたいものです。
たとえば、役員運転手として任命した者が健康管理を怠ったことで遅刻し、移動開始の時間が遅くなってしまったことで、次の仕事の約束の時間を守ることができない、あるいは、役員運転手として任命した者が健康管理を怠って、急な欠勤をした結果、信頼関係のない第三者に急遽、移動のための運転を依頼しなければならなくなる、といった事態は避けたいはずです。
このように、健康管理のできない人物が運転手を担う場合、長い目で見てこのような信頼関係を構築していくことは難しいと考えられるので、やはり健康管理がしっかりできる人物であるということも、役員運転手のひとつの要素として、求められているといえるでしょう。
顧客の情報を漏えいしない
仕事中に見聞きした情報をみだりに拡散しないこと、つまり「情報の漏えいは絶対に避ける」ということも、役員運転手として必要不可欠なポイントです。クライアントである役員は、多くの場合、ある企業の重要なポストを担う人物ですから、当然社内の機密情報に多く触れています。
役員運転手が移動の最中に、思いがけず社内の重要な情報に触れてしまうこともあると思いますが、職務中に知りえた情報を、誰に対してであっても、漏らすようなことは、もちろんご法度です。
軽い気持ちで情報を漏らしてしまったことで、思いがけず大事態に発展してしまうということもありえます。まじめで正直、そして、口の堅い人物でなければ、役員運転手は務まりません。
また、クライアントが移動の際に役員運転手に意見を求めるようなこともあるかもしれません。そのような際に運転手が自分の意見を述べることに問題はありませんが、役員運転手の場合、自分から色々話を振るのではなく、基本は聞き役に徹するべきであることをマナーとして理解している人物は、より好感が持てそうですね。
まとめ
ここまで、どんな人物を役員運転手として採用するべきなのかということについて、3つのポイントをご紹介しました。いずれも、信頼に関することといえ、役員運転手という仕事には、クライアントと役員運転手との間の信頼関係が重要となる仕事であることが分かりましたね。職務上知りえた情報を漏えいしないことも、自己の健康管理がしっかり行える人物であることも、思いやりと礼儀に長けているということも、信頼関係の構築に必要な要素であるといえます。今後役員運転手を雇い入れる予定のある方は、今回ご紹介したような点を参考に、信頼関係の築けそうな方を。役員運転手として採用してみてはいかがでしょうか。