役員運転手は派遣と自社雇用どっちがいい?メリットとデメリットを紹介
企業の役員を送迎する役員運転手は、高度な運転技術や交通情報の管理に加えて、すぐれたビジネスマナーも求められる仕事です。それでは、役員運転手は派遣と自社雇用のどちらがよいのでしょうか。この記事では、それぞれの方法の特徴と、派遣と自社雇用のメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
役員運転手を雇用する2通りの方法とは
まずは、役員運転手を雇用する2通りの方法についてみていきましょう。
派遣会社から派遣してもらう
まず、派遣会社に依頼して運転手を派遣してもらうという方法です。
この方法であれば、運転手の採用や研修にかける手間やコストを大幅に抑えられるうえに、基本的に定期契約を結ぶ場合が多いことが特徴です。ただし、契約費用については運転手のもつ実績などによって異なります。
また、長距離移動や休日・深夜出勤、残業などを依頼した際には、別途超過料金を加算されるパターンも多いことを頭に入れておきましょう。なお、スポット契約ができる場合には、走行距離や運転時間、車の車種などによって料金が変わります。
自社で雇用する
自社で運転手を雇用するという方法であれば、運転手を募集するところから始めるため、採用や研修については相応の手間やコストがかかります。
ただし、すでに雇用している社員を運転手として配置転換する場合には、採用の手間とコストはカットできます。加えて、残業の多い仕事であるために、給与については残業代もふくめて検討した方が良いでしょう。
また、役員運転手は高度な運転技術とビジネスマナーが必要な仕事なので、給与のほかに研修費など諸費用がかかることも頭に入れておきましょう。
役員運転手を派遣で雇うメリット・デメリット
ここからは、役員運転手を派遣で雇うメリットとデメリットをそれぞれ詳しくみていきましょう。
メリット
メリットは、大きく分けて4つあります。まず、先述した通り、人件費や労務管理などの手間を大幅にカットできます。
運転手の採用と研修、労務管理などの業務をすべて派遣会社に任せられるのは大きなメリットだといえるでしょう。
つぎに、急な人手不足にもスムーズに対応してもらえます。役員運転手も人間ですので、体調を崩すことや身内の不幸などによって急な休みが必要になることがあります。このような時、派遣会社ではすぐに代わりの運転手を派遣してもらえるというメリットがあります。
3点目は、もしも事故やトラブルが起こっても派遣会社がスムーズかつ適切に処理してくれることです。最後にさまざまな要望に対応してもらえます。
派遣会社にはさまざまな車種の車を運転できるドライバーが常駐しています。また、英会話のできるドライバーもいるので、希望の車種やシチュエーションに合わせて即戦力となる運転手を派遣してもらえるでしょう。
デメリット
ここからは、デメリットについても3つ紹介します。
まず、スポット契約をする場合には自社雇用よりも料金が割高になるケースが多いです。
つぎに、あらかじめ契約した業務以外には対応してもらえない可能性があります。
最後に、社内の話題をシェアしにくいことです。派遣された運転手は社内の人間ではないので、自社の社風や事業に関して意見をかわすことは難しいでしょう。ただし、役員運転手は基本的に聞き役になることが多いため、話を聴いてもらうことは可能です。
役員運転手を自社雇用するメリット・デメリット
次に、役員運転手を自社雇用するメリットとデメリットについても詳しくみていきましょう。
メリット
メリットは、大きく分けて3つあります。
まず、自社の希望にそった雇用形態で雇うことや、自社で身につけてほしい内容にあわせた育成ができます。
つぎに、派遣会社の運転手とは違って、秘書業務や他部署のお手伝いなど送迎以外の業務も頼みやすくなります。
最後に、乗車中に自社のサービスや商品などについての会話がしやすくなります。派遣会社に依頼した運転手と社内の情報をシェアすることは難しいので、これも自社雇用ならではのメリットだといえます。
デメリット
ここからは、デメリットについても3つ紹介します。
はじめに、運転手の求人・育成に相応のコストと手間がかかることです。
また、労務管理や車両管理なども自社で行う必要があります。さらに、場合によっては、求人してもよい人材がなかなか来ないことも想定できます。つぎに、自社で雇っている役員運転手の数が少ない場合には、急な休みに対応するのが難しいことです。
3点目は、事故やトラブルの発生時には、煩雑な処理をすべて自社で対応しなくてはならないことです。
まとめ
役員運転手を雇う方法は、派遣会社に依頼するという方法と自社で雇用するという方法の2種類があります。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるので、自社が希望する雇用形態や費用、仕事内容などを考慮しながら適切な方法を選択するようにしましょう。この記事では、それぞれの方法の特徴や、派遣と自社雇用のメリット・デメリットなどについて詳しく解説しました。